なんだかあまりにもB級でどうかと思う
邦題がついているこの作品。
原題はDistorted:歪み、変形した、曲がった
確かに原題だと日本人にはピンとこないかもだけれど。
夫と一緒に郊外にある超ハイテクかつハイエンド
なマンションに越して来たヒロイン。
何不自由のない恵まれた生活に思えるが、心に傷を抱えており
カウンセリングに通っている。
TVからは謎のサブリミナル効果を含んだ
映像が流れ、スピーカーからもハウリングのような嫌な音が。
(途中めちゃくちゃ画面が点滅するシーンあり)
夫やカウンセラーに相談すると、精神病が悪化したと思われ、
入院を勧められてしまう。
独自に調査すると、大規模な洗脳や殺人を示唆する組織(?)
の存在を追う男と繋がって…
そもそも、高級マンションに住んでいる市井の人々を洗脳
してどうするのか、「夢路より」の音楽は何の符牒で
ヒロインの過去とどう関わっているのか。
最初に亡くなった男性が伝えたかったことや、
組織の目的などがすべてボヤーとはぐらかされており、
伏線も回収されないまま。
夫が洗脳から覚めるところも突然すぎると思う。
これはかなりのB級ムービーかもしれない。
ただ映像は綺麗で、クリスティーナ・リッチの
可愛らしさだけが救いのある作品だった。
画面で見てもびっくりするくらい顔が小さい。
そしてカジュアルだけど高価そうな服の着こなしも
良かった。