最近増えているといわれるマダニ感染症。
致死率が高く、潜伏期間も6日から2週間と
長いので気付きにくいのが恐ろしい。
飼い猫には毎月予防薬を付けているが、ヒト用はないんだよね。
子供服のデザイナーをしている主人公が、
突然謎の症状に見舞われ、体調を崩しているところに、
フィリピンから家政婦がやってくる。
記憶障害も患う主人公は、自分で契約したのに
忘れたのだと思い受け入れるが…
家政婦は地元でシャーマン/呪術医
の仕事をしていて、主人公の病気も
民間療法で直そうとしてくれるのだが、
まずめちゃくちゃ怪しい。
ヨーロッパのひとから見たアジア人への偏見
含めても絶対に何か隠していそう
頼んでいないのに来訪し、夜中に暖炉の灰で謎の儀式をする。
夫はそんな家政婦を怪しみ追い出そうとするのだが、
娘も懐いていて最終的に彼女を頼ってしまう。
が、家政婦は劣悪な環境で過酷な労働を強いられた
末に、火災に巻き込まれて命を落とした
娘の復讐に来たのだった。
序盤の「複数の遺体が…」のフラグが
きちんと回収される因果応報ホラー。
マダニはミスリードでした。
自分も100円ショップやファストファッションの
お世話になっているので、
圧倒的に「搾取する側」としての自覚を持ち、
謙虚に生きていこうと思った
「スペル」に似た内容かな。
ホラーってモヤモヤする結末が多い中、この作品はその辺が
わかりやすくて腑に落ちるし好きだった。