今週のお題「怖い話」
少し前に図書館で借りた本。
なんとなく、
「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」
の作家さんかと思ったけど、別人だった。
私は怖がりではないが、心霊体験がないのでとても
興味深く読んだ。
友人や知人に聞いて回った怖い話の聞き書きが
書いてある(筆者はおばけ体験を集めている)のだけど、
そっちは怪談実話としてフツーに怖い。
なにより、築百年以上の京都の小学校に通っていた
というのが物凄く羨ましい。使われていない地下室もあるなんて、
七不思議のシチュエーションとして完璧ではないか。
私の母校にも七不思議はあったけど、理科室の骨格標本が動くとか、
二宮金次郎が夜中に走り回るとか、ありふれたものばかりだった。
子どもながらに『あんまり怖くないな』と。
クラス内の人間関係の方がよほど怖かった。
そう、学校の怪談って基本『夜中』に起こるので、普通の小学生
は見る機会なんてないのだ。
かといって学校に忍び込む度胸もなく…。
最近はテレビで心霊関係の番組をほとんどやらなくて、
個人的に残念だ。
かといって最近の心霊動画は全部フェイクに見えるし。
森達也監督と同じで、ホラーやオカルト大好きなのに
心の奥底で信じていないわたし。
それでもこの本は猛暑の中、少しだけひんやりしたい人におすすめ。
この表紙の大きな子は「エア猫」なんだろうな。かわいい
エア猫のとこだけ『冥』で読んだ記憶がある。