“無職”とあるけれど、ほぼ働くことの大変さのお話。
著者はフリーの編集兼ライターで、ハローワークに通いなが
転職サイトに登録して契約社員として働いたり、また辞めたり
という日々を綴っている。
自分の高校の時の友人が、大学卒業後にエディトリアル・デザインの
専門学校に通っていたことを思い出した。
編集という仕事の特殊性もあり、すごく大変な仕事だなぁ
と感じた。
もちろん、何処へ行ってもたいていはそうだけど、人間関係も。
私も仕事が出来ない事にかけては妙な自信があるので、
著者が先輩に言われた「よく今まで編集やってこれたね」や、
逆に「著しく国語力が低いのになぜ採用したのか」と思われる
後輩への無力感などにぐさっと来た。
この本を読むと、働いていないのに半年くらい契約社員
で働いたような疲労感を経験できる。
そして私はまた、「働くのって辛すぎる。自分には無理だ」
と思うのである。