数年前、一度読んで挫折したのでもう一度。
買うのも躊躇する毎日。
遂に心を病んで自殺未遂…というところで、
ああーだめだ、辛過ぎて読めない…
と思ったけど、今回は少し引いて読むことができたので、
最期まで読めた。
精神科病院と製薬会社の癒着(推定)により、
診断も受けていない統合失調症薬を出されたり、
生活保護を受けることなった役所の担当者
にも心無い対応をされたり。
地獄って、常に身の危険を脅かされている
場合だけじゃないよね。
紛争地帯に住んでいる人から見れば
ぬるま湯かも知れないけど、自分の尊厳を
守れない働き方・生き方を余儀なく
される社会保障が行き届いた先進国の地獄もあると思う。
著者は常に働きたいと思っていて、
それを実現し、最後には生活保護を切って
自分のお金で好きな物を買える
ところまで回復していく。
私も20代でひきこもり始めの頃は、
ずっと「早く外に出て働いて稼ぎたい」と強く思っていたけど、
今はその辺もゆらいでいる。
もう少しだけ(経済的自立に向けて)がんばろう、と思った。