てきとうnote

発達障害の生き辛さあれこれ

この地獄を生きるのだ 【感想】

数年前、一度読んで挫折したのでもう一度。

ブラック企業に勤め、数百円のコンソメ

買うのも躊躇する毎日。

遂に心を病んで自殺未遂…というところで、

 

ああーだめだ、辛過ぎて読めない…

と思ったけど、今回は少し引いて読むことができたので、

最期まで読めた。

精神科病院と製薬会社の癒着(推定)により、

診断も受けていない統合失調症薬を出されたり、

生活保護を受けることなった役所の担当者

にも心無い対応をされたり。

 

 

地獄って、常に身の危険を脅かされている

場合だけじゃないよね。

紛争地帯に住んでいる人から見れば

ぬるま湯かも知れないけど、自分の尊厳を

守れない働き方・生き方を余儀なく

される社会保障が行き届いた先進国の地獄もあると思う。

 

著者は常に働きたいと思っていて、

それを実現し、最後には生活保護を切って

自分のお金で好きな物を買える

ところまで回復していく。

 

私も20代でひきこもり始めの頃は、

ずっと「早く外に出て働いて稼ぎたい」と強く思っていたけど、

今はその辺もゆらいでいる。

もう少しだけ(経済的自立に向けて)がんばろう、と思った。

 

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