都築響一の本から、つい池袋母子餓死事件の日記を読んでしまい、
そしてまとめサイト的なものを見てしまい、
辛い気分になる。精神的に落ちている時は
読んではいけない本だ。
辛いというか、何故?が頭の中にいっぱいになる。
なぜ生活保護を受けなかったのか、なぜ行政を頼ろうとしなかったのか
なぜそんなにも孤立していたのか…。
親はともかく兄弟姉妹とか、友人も一人もいなかったのだろうか。
子どもの学校関係とか。
「ある行旅死亡人の物語」でも思ったけれど、孤独や孤立が
死につながっている事件だ。
もちろん、(おそらく誰にも見せるつもりのなかった)日記を
読んだだけでは、その人の抱えている事情や背景全ては
わからない。
こんな時こそ、これが書かれたコンテクストを知りたくなる。
だれか追跡調査していないのかな。
そして餓死って現代でも割とある。
この事件で区役所が叩かれたらしいけれど、
生活保護も含め、福祉って自分から食い気味に
受けに行かないともらえない制度だと思う。
そもそもプライドがあったり、一度窓口で嫌な対応を
されたら足が向かなくなるもの。
1996年だとフードドライブやこども食堂もなかっただろうし。
そしてそれらも存在や場所を知らないとどうしようもない
ことなのである。
うーん。