かねてから体調の悪かった猫がついに息を引き取り、
火葬を申し込んで埋葬した。
悲しくはあるのだけど、ずっと予想していたことなので、
指先から力が抜けていくような、
喪失感の方を強く感じている。
もちろん、あの時もっとああしていれば…
と後悔は尽きないけど、苦しんでいる姿を
見るのも辛かったので、亡くなって少しほっとしている
部分もある。
猫にも「もう、あまり頑張らなくていいんだよ」
と言ってしまった。
見ている私がきっと苦しいんだろうな、と想像して
勝手に辛くなっている部分も大いにありそうだけど。
猫は、病気になっても愚痴も言わず諦めもせず、
この瞬間をただただ生きていて、過去を悔んだり未来を想像して
勝手に不安になることはない(気がする)。
それは私が人一倍そういったことに囚われる人間だからで、
猫はいつも『今を生きる』ことを教えてくれる。
一緒に暮らす動物を見送るのはとても悲しい。
それでも、一緒にいて嬉しかったり癒された時間も
沢山あったので、あの時の元気でフサフサな姿を
いつまでも覚えておこうと思う。