てきとうnote

発達障害の生き辛さあれこれ

ETV特集「空蝉の家」ひきこもり死 【感想】

お題「気になる番組」

 

気になっていたのに、すっかり忘れて後半30分だけ見た。

(再放送もあとで見る予定)

見る前から辛い内容なのは分かっていたけど‥。

辛い、やりきれない。

そして人ごとではない感じ。

 

もちろん、現在の私は適度に遊びにも買い物にも行くし、

就労支援事業所に通っているので完全に

ひきこもりではない。

 

30年以上ひきこもっていた男性が、両親の死後も

福祉の介入を拒み、ゴミ屋敷のような実家で衰弱死

してしまう。

8050問題の最悪なパターンの一つ。

誰も助けてくれなかったわけではなく、

市役所の職員が定期的に訪問して、

病院に行くことや福祉を受けることを勧めていたのに、

最期まで「自力でなんとかしたい」とあくまで

男性は支援を拒むのだ。

 

www.nhk.jp

 

この番組を見て、適切に「HELP」を出すことの難しさを

感じた。長年ひきこもりをしていると、福祉や行政のサービスを

受けることに強い罪悪感を感じるのだろう。

そもそも誰かに頼ることが恥ずかしい、いまの自分の状態

がすでに「恥」のように感じてしまって相談すら出来なくなる。

このご家族だと、父親の「普通の生き方をしてほしい」みたいな

プレッシャーも強かったんだろうな。

 

ひきこもりって、何もしなくてのんびり生きているように

思えるけど、眠るとき以外は自分を責め続けていたりするんだよね。

この男性は食事もパン以外食べなくなり、セルフネグレクトや緩慢な自殺

のような状態に思えるんだけど、それでも本人が

拒否している以上、無理やり病院へ連れて行くことは

出来なかったんだろう。

そもそも、市の職員や民生委員という立場の人が、

成人の健康上の問題(資産状況とかも含め)にどこまで

踏み込んで手助けができるのか、という気もする。

もしかして最後は電気やガスも止まってたのかな。

 

そう考えると本当にやり切れない。

子供の頃から、学校で生活保護や、

福祉制度を自分が受ける側になったときの

お話も教えてくれると良いな、と思う。

 

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