Ｎetflixに入っていたので何となく
見始めてしまったスワロウ。
裕福な夫とプール付きの豪邸で何不自由のない
暮らしをしているハンター。
しかし妊娠をきっかけに、ビー玉や画びょうなど、
危険なものを飲み込む快感に取りつかれ…
妊娠中、特につわりが酷い時、氷を食べたりマックの
フライドポテトしか受け付けなくなった という
話は友人から聞いたことがあるし、割とよくある症状だそう。
ハンターも最初は氷をほおばる程度だったのに、
ネジや電池など命に危険を伴う異物も飲み込んでしまう。
ただでさえ妊娠しているので、胎児に影響が
出ないかハラハラ。そういえば妊娠が判明した時も、
あまり喜んではいなかったような…？
ただのマタニティブルーなのか、一種の自傷行為なのか。
一見恵まれているようで、夫はヒロインを所有物として
認識していて、異食症のことも友人にバラシてしまうし、
義母は自己啓発本をプレゼントしてくるし。
なんかこう、色々モヤっとする出来事が連続し、
そもそもなぜこの二人は結婚したのだろう、と思ってしまう。
後半で実母とのスキャンダラスな関係が
明らかになるのだけど、そもそも幸せって
何だっけ？みたいな、割と大きな問題提起をしかけてくる
映画だ。
あれだけ大きなお屋敷の家事を一人でこなしているだけで
充分偉いと思うんだけど、料理もしているし。
女性であればものすごくモヤモヤと大きな問題提起をされている
気持ちになる作品。
そして、その答えはおそらくエンドロールの歌詞にある。
なので、最後まで見ることをお勧めします。
関係ないけど、ややふっくらした体型のヒロインの
衣装が凄くかわいかった。
いかにも上流階級らしく仕立てが良さそうで、
それでいて少しお嬢さんぽさもあるニットのスカートとか、
ガーデニングしている時の植物柄のブラウス、
家で食事するだけなのにリップと合わせたローズピンクの
ゴージャスなドレス。
しかし後から考えると、家でもいちいちきちんとした
格好でいることを求められる窮屈さも、この映画に感じる
息苦しさを表してしていたのかもしれない。
