ドラマW『絶叫』、やっぱり最後まで見てしまった。
主人公は犯罪に手を染めるのだけど、それは自分らしく生きるため。
「私が私らしく生きられる場所」に辿りつくために、
ずっと受け身で生きてきた陽子が初めて自分のために
壮大な計画を実行する。
それまではきっと、母親に認められ、褒められる
ために生きていたのだろうね。
保険の仕事をクビになってから、派遣型風俗店で働きながら、
独り身の高齢者となった認知症気味の母に仕送りをする陽子。
その後も辛い出来事が次々と起こり、
そこまで壮絶な経験をしないと自分らしく生きていていいんだ、
という事実に気がつけないのかな、とも思う。
後味がものすごく悪いので原作を読み返したりは
しないと思うけど、小説とは少し違う結末になっている
のかなと想像した。
保険金殺人にしては、みんな同じ殺害方法だと
さすがに杜撰すぎるのでは、とも感じたので。
フィクションだけど、学歴や資格も無く、
頼れる親族やコネクションがないまま
都会で生きていこうとすると、誰にでも
当てはまる物語なのかなと思った。
自分は両親が健在で少しラッキーだったから
今もぬるま湯に浸かったまま生きているけれど、
5年後や10年後はわからない。
あと一つ、ねこが、猫が悲惨な扱われ方をします。