ほぼどこにも行かず、家で映画を観ていた。
何気なく見始めたのだけど、西島秀俊
の関西弁が気になった以外、とても面白かった。
まあ、大泉洋が京都の若旦那の役を演じる時も
あるのだからそこは仕方がない。
ベテランOLの永作博美がある日出社すると、
部長が自殺し課長が会社のお金を横領して
行方不明になっていた。
そこから課長の行方を探し、知人や関係先を訪ねていく。
仕事も出来て人望もある課長の意外な一面ばかりが
見えてきて、さらに「自分がいることで回りが不幸になる」
と言って姿を消した彼の真意はどこにあるのか。
歴史ある伝統芸能の世界に身を置き、
愛人の子供だからと虐げられていた幼少期、
一家を殲滅させた事件を起こしていた課長。
自分の言動がそこまで影響を与えると理解した上での
行動だったのだろうか。
もしそうなら物凄く完成されたサイコパスだ。
事件のショックで正気を失った母親の面倒を見てくれている
友人はめっちゃいい人だと思った。
逆に、友人はなぜ被害を受けなかったのだろうか。
友情を感じていたから?
最後に課長を見つけたヒロインは、「誰にでも二面性はある、
人間は心の中にみな蛇(邪悪なもの)を飼っている」から気にするな
的なことを言うんだけど、課長に届いたのだろうか。
とても考えさせられるかなり好きな種類の映画だった。
なんで今まで気がつかなかったのか。
他には「破墓/パミョ」「クラウド」が良かった