てきとうnote

発達障害の生き辛さあれこれ

かがやくものはわたしの中に 【感想】

お題「ゆっくり見たい映画」

 

金曜ロードショーでたまたま放送していた「千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し [DVD]

観るのは初めてではないけれど、つい最後まで見てしまった。

結論から言うと、再放送でうっかり見始め、

最後までついつい見てしまう映画は傑作であると思う。

 

公開当時も自分はすでに成人していたけれど、

今見ると千尋のご両親より自分って

年上になったんじゃないかと思う。

それゆえ、初見ではちょっとぐずぐずしているように

見えた千尋が、(年齢の割には)物凄く行動力と

自分の意思をハッキリ持った強い少女に感じた。

 

大正モダンのような、台湾の九份の様なレトロで少し懐かしく、

ジブリらしいスチームパンクが融合した猥雑で魅力的な街と湯屋

カオナシは承認欲求モンスターなのか。

最後まで正体が不明だけど、他者の目線や評価からでしか

自分の存在を確認出来ないこと、誰にでもそういう部分って

少なからずあるような。

何がしたいのか、なにが出来るのか自分にもわかっていないところ。

 

私が一番好きなのは、4人で水上電車に揺られていく所だ。

 

最後の諸星大二郎の世界に出てきそうな

道祖神(?)の所まで、トンネルを抜けて

歩いて行くシーン。

あっちの世界と元いた世界、二度と交差することはないのだろうか。

千尋はどんな大人に成長するのだろう。

ハク様は無事に自分のもと居た場所へ戻れたのか。

二人はこの先二度と会えないのだろうか。

見る人に想像の余地を残し、年齢によって

様々な見方ができる(ジブリ映画はたいていそうだけど)

素敵な作品なのである。

 

 

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