てきとうnote

発達障害の生き辛さあれこれ

急に具合が悪くなる〔最近読んだ本〕

 

www.kinokuniya.co.jp

 

 

二人の研究者による往復書簡で、ざっくり言うと「生きること」

とか「運命」や「偶然」について語られている。

 

沢山引用があり、専門的な部分も多くやや難解だけど、

自分がボヤ―ッと考えていたことを的確に言語化(文字化)してくれていて、ハッとした。

私も以前から、いつか皆死んでしまう

急な病気になったり、事故や災害に巻き込まれる可能性もある。

でもそれは今じゃない。

一時間後かもしれないし、一年後、あるいは二〇年後かもしれない。

だからとりあえずそこから目を背けて、遊ぶ約束をしたり、

旅行の予約を取ったり、予定を立てる。ここから先の、

まだ確定していない未来の予定を。

だって明日もしかしたら自分がこの世にいないかも、と思ったら

逆に何もできないから。

 

重い病気にかかった人に、周りが善意で怪しげな代替療法やお守りや

お札などを勧めてくる話とか、実際に身近で経験しているので、

あーあーーと思った。

でも、民間療法に縋りたくなる気持ちも凄くわかる。

 

具合の悪い人にかける言葉が限られてくる話とか、

身体的な病気以外でも、特に鬱病とか、

「お大事に」や「絶対よくなるから」なんてうかつに

言えないよなー。じゃあなんて声を掛けたらいいんだろう?

自分だったらなんて言われたら嬉しい?

とよく考えていたので、少しヒントがもらえて良かった。

 

他にもいろいろあるけれど、

きちんと理解しようと思って、何度か前のページに

戻りながら読んだ。

だいたいフィクションの推理小説や軽いエッセイばかり

読んでいる私には、珍しいことだ。

 

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