ずっと気になっていて(10年くらいリストに入れてた)、
でも怖くて観られなかったドキュメンタリー映画を観た。
岡山にある、精神科診療所を舞台にしたドキュメンタリー。
いきなり何の説明もなく、問診の場面からスタートする。
テロップやモノローグなど説明的な部分は一切ないため、
多くの人は何が起こっているのか理解できず初めは混乱する と思う。
とにかくその診療所の建物が壮絶だ。
古い(ボロボロの)古民家で、待合室と言われる場所が患者さんに開放されていて、
デイケアなどのプログラムをするでもなく、なんとなく
患者さんやスタッフが出入りしている。
ひたすら煙草を吹かす人、おしゃべりをする人、寝ころがっている人…。
家に居ると精神状態が悪くなる、もしくは寂しいから…?
精神科に通い続けて早20年の私も、見たことがないタイプの病院。
そして患者さん一人一人の口から語られる体験や生き様がまた凄い。
激重。
そして短いのに衝撃のエンドロール。
途中見るのが辛くなり、2~3回休憩しながら観た。
軽い自傷行為なのかもしれない。
メンタルの調子が悪い人にはお勧めしない。
「カーテンの向こう側」という言葉が出てくるのだけど、
この映画に出てくる人達は「カーテンの向こう側」にいる
存在だと感じた。