障害について書かれた、論文のような割と重い内容の本。
翻訳文ならではの読みづらさと、学術論文的な難しさもあって、
なかなかすんなり咀嚼するのは難しい。
障害を持って生まれたことは損害なのか?
自分を「障害者」だと名乗っていいのか今でもわからない。
損害を受けているのはハッキリ実感するけど。
パニック障害は完全に直したいけれど、
発達障害についてはもう、だいぶ諦めというか
受け容れている。
そもそも発達障害では無い自分 を想像できない。
選んで同じ聴覚障害のある子どもを妊娠した話、
韓国の精神病院への強制入院の方法など、
本書に出てくる実際の例がなかなかすさまじい。
「青い芝の会」のことも全く知らなかったし、
この本を読むと自分が目を背けていた、
または意識していなかったバイアスがあぶり出されるようで
辛かった。
余裕があれば読み返したい。